昨日はさわりだけですいません。
今週の『週刊ダイヤモンド』の話でした。
本屋やコンビニでも売られているような雑誌で、こういった特集が組まれたことは画期的なことだと私は思う。
大手仲介業者の詐欺みたいな手口がこんな風に紹介されたのは初めてではないだろうか?
反対に言うと、大手仲介業者もやり過ぎなんだよな…。
ホントに合法的な詐欺ですからね。
被害者は多いと思いますよ。
では、『週刊ダイヤモンド』の中身から。
いきなりインパクトあるイラストから始まる。
冒頭の言葉もいい。
多くの人が不動産の購入には心血を注ぐが、売却には無頓着で数百万円も損をしている。その通り。
売却に対して無防備な人が多過ぎる。
大手仲介業者に任せれば安心と考えて、好きなようにされてしまう売主が非常に多いのだ。
で…。
この漫画ね。
昨日も載せたから読んでくれた人も多いかな。


踏み込みが甘い部分はあるものの、興味深いデータが多くて参考になりました。
例えば、こういうの。
できれば何国中の26位だったのかが知りたかったけどね。
実は、日本の不動産市場の健全性は、先進国の中で、ぶっちぎりに低い。米国の総合不動産サービス大手のJLLグループが2014年に世界の不動産市場の透明度を数値化したが、日本は26位で、チェコやハンガリーの後塵を拝している。透明度が低い大きな理由は、マンション管理の共益費の内訳が非開示になっている点と、56ページで紹介する不動産売却における「両手仲介」にある。
海外では禁止すらされているような取引形態が日常となっているのだが、さらに、その取引を行う現場の営業マンは、常日頃から上司の強いプレッシャーを受けている。これでは、顧客視点を忘れがちになるのもおかしくはない。
ここで問題となっているのは「両手取引」です。
少し前に説明したことがあるので覚えてくれている人もいるかな。
実は、「両手取引」ってアメリカなどでは禁止されている取引なのです。

何故、禁止されているか?
こういうことが起きるからです。
干す・値こなし・囲い込み(笑←えげつない隠語やな)。
全ては両手のためにって(笑)!!!『週刊ダイヤモンド』、いつになく攻撃的ですね(笑)。
担当者が大手仲介業者とケンカでもしたのかしらん(笑)?
かなり攻めてる。
不動産仲介業者の売上は仲介手数料です。
いくらで売れるかは関係ないわけ。
だから、両手取引を狙うために積極的に営業せず、「売れません、売れません」を繰り返し、値段を下げさせたうえで、自分のお客様(手数料を貰える相手)に売る行為が起きてしまうのです。
何度も書いているので、私のブログを読んでくれている人には分かってもらえますかね?
売れるのに、売らないのですよ、ホントに。
他業者に売られてしまうと買主からの手数料がもらえないから。
信じられます???
すんごい恥ずかしい行為でして、私には信じられません。
(日常茶飯事です)その「両手取引」について、非常に面白いデータが載ってました。
どうやって調べたんだろう???
信憑性は定かではありませんが、なかなかリアルな数字ではありますね。
真ん中の表なんだけど、字が見えますか?

1回の取引でどのくらいの手数料を稼いでいるかの表が載ってました。
週刊住宅新聞の情報だそうです。
このデータは2013年度上期のもの。
ご存知のように、仲介手数料は約3%です。
ですから、片手取引の場合だと、もらえる手数料は当然ながら約3%になります。
そういうイメージを持ちながらこの表を見て下さい。
三井不動産リアルティネットワークは5.18%。
住友不動産販売は5.10%
大京グループは4.89%
大成有楽不動産販売グループは4.52%
住友林業ホームサービスは4.51%
東急リバブルは4.24%三井不動産リアルティネットワークって「三井のリハウス」のことですよ。
同業者の皆さんには分かってもらえると思うんだけど、なかなかリアルな数字だと思いません?
上位の業者はほとんど「片手取引」をしない、と考えていいような数字です。
私が持っているイメージに非常に近いですね(笑)。
こういうデータが人目につくような形で公表されたのは評価できるよなあ。
ありがとう、『週刊ダイヤモンド』(笑)。
それなのに…。
大手仲介業者だから安心と考えて、無防備に任せてしまう売主さまが多いわけ。
そりゃ、健全な不動産市場ランキングで26位になるわな(涙)。
ね?
今回の特集は面白いでしょ?
同業者は買うべきじゃないなあ。
最後に…。
踏み込みが甘いと書きました。
ホントはもっと汚いことが起こっています。
詳しく知りたい方は以下を読んでみて下さい。
大手なんか合法的詐欺の集まりやんけ!と私が毒づく理由が分かると思います。
≪売るを鍛える売却トレーニング≫
本当に恐ろしいんだから。
ま、それでも私は大手仲介業者とも仲良く付き合っていきますけどね(笑)。
だって、やっぱり大手に依頼する人が多いんだもん(涙)。
非常に非情な不動産業界のなか、ウルトラ零細企業エスマガは甘ちょろいことばかり言ってられないので、いろんな業者さんの間をコウモリのように飛び回っております(笑)。
誰ともケンカしない(笑)。

ちょっとした風向きの変化も見逃しません。
不動産仲介業界は情報が全てですから。

残念ながら情報を持っている者が強者なのです(涙)。
そして、だからこそ大手に「専任」で依頼なんかしちゃダメですよ…。
阿倍野区の不動産屋の独り言でした。
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