ブレない心…2

働くのは『お金』のためだと思っていた。

社会人になり、家庭を持ち、仕事に追われているうちに、いつの間にかそんな考えになっていた。

そんな私に転機が訪れたのは、確か、30歳頃だったと思う。

P.F.ドラッカーの『マネジメント』を読み衝撃を受けた。

マネジメント

 

企業とは何かと聞けば、ほとんどの人が営利組織だと答える。経済学者もそう答える。だがこの答えは間違っているだけでなく的はずれである。経済学は利益を云々するが、目的としての利益とは、「安く買って高く売る」との昔からの言葉を難しく言いなおしたにすぎない。それは企業のいかなる活動も説明しない。活動のあり方についても説明しない。

 利潤動機には意味がない。利潤動機なるものには、利益そのものの意義さえまちがって神話化する危険がある。利益は、個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。しかしそれは企業や企業活動にとって、目的ではなく条件である。企業活動や企業の意思決定にとって、原因や理由や根拠ではなく、その妥当性の判断基準となるものである。そのような意味において、たとえ経済人の代わりに、天使を取締役に持ってきたとしても、つまり金銭に対する興味がまったく存在しなかったとしても、利益に対しては重大な関心を払わざるをえない。

~(中略)~

 利潤動機なるものは、的はずれであるだけでなく害を与えている。この観念のゆえに、利益の本質に対する誤解と、利益に対する根深い敵意が生じている。この誤解と敵意こそ、現代社会におけるもっとも危険な病原菌である。そのうえこの観念のゆえに、企業の本質、機能、目的に対する誤解に基づく公共政策の最悪の過ちがもたらされている。利益と社会貢献は矛盾するとの通念さえ生まれている。しかし企業は、高い利益をあげて、初めて社会貢献を果たすことができる。





利益は、個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。しかしそれは企業や企業活動にとって、目的ではなく条件である。

企業は、高い利益をあげて、初めて社会貢献を果たすことができる。




企業にとって利益は目的ではなく条件?



ちょっと分かりにくいかもしれません。

私なりに解説します。

企業を人間に例えましょう。



ドラッカーの考えでは、企業にとっての「利益」とは、人間にとっての「呼吸」や「食事」みたいなものなのです。

我々は呼吸できなくなったり食事できなくなったりすれば死にます。

だからといって、人間は「呼吸」や「食事」を目的として生きているのでしょうか?



恐らく、違うはずです。

「呼吸」や「食事」は生命を維持するための条件にすぎない。

人間は呼吸するために生きているわけではないし、食事するために生きているわけでもありません。



企業だって「利益」がなくなれば倒産する。

では、企業は「利益」のために存在するのか?

そうではない、とドラッカーは言うわけ。



では、何のために存在するのか?

そして、この言葉が続く。

ドラッカーの言葉の中で最も有名なものです。



企業の目的の定義は一つしかない。

それは、顧客を創造することである。




顧客を創造する…。

では、「顧客を創造する」とは何なのか???


 

企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。事業は、社名や定款や設立趣意書によってではなく、顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。




ハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

自分が身を置く不動産仲介業界が、ドラッカーの唱えるものとは全く違っていることに罪悪感を覚えました。

その衝撃と罪悪感がエスマガを作ったと言えます。



ドラッカーは力強くアドバイスしてくれている。

自らの事業を問え!と。



顧客は誰なのか?

その顧客に何を売るのか?

お前は誰に何を売っているのか分かっているのか?

と。



不動産仲介業者は誰に何を売っているのか?



こう尋ねられて答えられる仲介業者はそんなにいないのではないか。

絶望的な気持ちでそう思います。

そういう問いかけを自らにする業者がたくさんいたのなら、不動産仲介業界は今のようにはならなかったはずです。

ダイヤモンド

売却漫画

全ては両手のために



私が自分に問いかけながら辿りついた答えは何度も書いたとおり。

不動産仲介業者は「不動産を売る人・不動産を買う人」にとっての良き参謀でなければならない

です。

fb



不動産は急いで買うな!

物件見学は情報収集、情報収集のためには物件をたくさん見ろ!

売る時は「専任」にするな!

売却依頼先を信用するな!




他の不動産屋が絶対に言わないであろうことを、私がアドバイスするのは立ち位置が違うからだと思っています。

ドラッカーのアドバイスに従って「誰に何を売っているのか?」を真剣に真剣に考えた結果です。



私は不動産仲介業をコーチ業だと思っています。

選手に勝たせるのが仕事です。

自分が勝つ必要はない。

選手の勝利が自分の勝利なんだから。

コーチ



不動産仲介業者は、不動産売買という世界の中で、お客さまに勝ってもらうための情報や知恵を提供するために存在すると私は思っている。

そして、できることなら不動産売買という世界を快適に楽しんでもらいたいと願っている。

だから、楽しんでもらうための努力も怠りたくない。



エスマガを設立直後に企業理念を作りました。
 
同じようなことを考えながら作ったから、8年経った今でも全くブレていません。

企業の意思決定に迷った時は、この企業理念に従って考えるようにしています。



エスマガの企業理念



ブレない心を持ち続けて行く。

月曜日にお客さまと食事をしながらそんなことを考えました。

他の不動産屋とは考えも行動も違っているけれどオレは間違ってない。



今日のブログは長くなりました。

4年前の春も同じようなことを書いてましたね(笑)。

ブレないために書いてます(涙)。

誘惑が多いもので…(笑)。



2011.04.17 10年後も、20年後も








阿倍野区の不動産屋の独り言でした。 
  
売却も購入も阿倍野区の不動産のことならエステート・マガジンへご相談下さい。

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